12月の暦行事のご案内
12月8日頃 大雪(たいせつ)
二十四節気のひとつ。山は雪で覆われて北風が吹き、本格的な冬の到来を意味します。
北国や日本海では根雪になるほどの大雪が降り、朝晩には川や池に氷が張ることも。
動物達は冬眠の時期を迎えます。
12月の時候のあいさつによく使われる言葉です。冬将軍とは、ナポレオンがモスクワに突入し、厳寒と積雪とに悩まされて敗北した史実にちなむと「広辞苑」にあります。
ここから冬の厳しさを擬人化して冬将軍といわれるようになったのだそうです。
12月8日~13日 事納め(事八日)
2月8日を一年の農作業を始める日として「事始め」というのに対して、12月8日は農作業を終える事から「事納め」といいます。
また、「事八日」ともいいます。「事八日」=「針供養の日」「事八日」は物忌みの日で、何事も控えた方がよい日。
そのため「事八日」は針仕事を休んで、折れた針を供養する「針供養の日」となった。
一年間使って折れた針を、こんにゃくや豆腐などのやわらかいものに刺して神社に奉納し、裁縫の上達を祈願していた。
12月13日 すす払い
古くは一年間のすすやほこりを払い、家の中を掃き清め新年の五穀豊穣を年神様に祈る行事。
年の瀬が迫った時期に慌ただしく大掃除をするのではなく、13日頃からスケジュールを立てて取り掛かるのが本来の大掃除です。
12月13日 歳暮
年の暮れの贈り物のこと。本来は盆の中元と 同様に、年の変わり目に先祖を迎え祀る供物だったといわれています。
お正月の準備に必要な物を贈るので12月13日「事始め」に贈る習慣がありましたが、今は11月下旬頃から12月中旬頃に贈るのが一般的。
もとは親・先生など目上の人に贈るものでしたが、現在はお世話になった人や会社の上司、得意先へ贈ることが多いようです。
12月22日頃 冬至
二十四節気のひとつ。北半球では正午の太陽の 高さが一年中で最も低くなり、昼の時間が最も短く、夜が最も長くなります。
この日を境に日が長くなるので、古くはこの日を年の終点と考えていました。
寒さはこの頃からいっそう厳しくなり、空気も乾燥してくるため、この日にゆず湯に入って体を温め、冬至かぼちゃを食べる風習があります。
12月末頃 忘年会
その年の苦労を忘れるために、年末に催す宴会のこと。江戸時代の頃から庶民の間で現在の忘年会のような宴があり、一年間の労をねぎらい、杯を酌み交わしたようです。
しかし、武士階級では主君への忠誠を誓うものとして「新年会」のほうを大事にし、「忘年会」は行われませんでした。
12月24日 クリスマス・イブ
クリスマスは12月25日で、キリストの誕生日(降誕祭)として知られていますが、その日が誕生日という歴史的根拠はありません。
ルーツは古く、ローマで強大な勢力を誇っていた異教徒が行っていた太陽神の祭り(太陽が復活するという冬至祭)と、降誕祭が結びついたものといわれています。
クリスマス・イブはその前夜祭の祝いのことです。
12月31日 大晦日
一年の最終日のこと。毎月の末日をみそか、またはつごもりといいますが、12月は一年の最後だから大晦日、または大つごもりといいます。
大晦日の夜から元旦にかけては、年神様を迎える様々な行事があります。
正月は年神様をお迎えするので、1日だけでは神様を迎える誠意が足りないということです。
また、29日に立てるのは「9=苦」に通ずるといわれ、縁起がよくないようです。
12月28日(御用納め)までには準備したほうがよいでしょう。
もし28日までに飾り付けできなかったときは?お正月の飾り付けは前日30日までには済ませる事。
31日に門松などを飾るのは「一夜飾り」といってよくないといわれています。
大晦日の夜のことを除夜といいます。旧年を送り新しい年を迎えるため、深夜0時を期して全国のお寺で108回の鐘をつき、浄化します。
鐘の音を聞きながら煩悩を取り除き、清らかな心になって新年を迎えましょう。
かつては正月準備を済ませたら、終夜起きて神社にこもり、心身を清めて年神様を待つならわしがありました。
それが元旦未明に神社に参拝する風習に変わり、初詣となりました。